Debian12の使い方と基本設定。

Debian12を使う前に、確認しておきたいポイントをまとめました。
◻︎導入、動作環境
・ハードウェア/Mac mini(Mid 2010)
・OS/Debian12
・ネットワーク環境
・キーボード、マウス。
使い方と基本設定。
Super キー。
デスクトップ環境「GNOME」では、デスクトップにアイコンを置かないスタイル。左上のアクティビティ、またはSuperキー(※)を押して画面を切り替えます。見た目はMacに似ていますが、操作方法はまったく異なります。なかなか面白いですが、使いこなすには慣れが必要です。
※キーボードがWindows用は窓マークのキー、Mac用はCommandキー。
スーパーユーザー。
導入したOSのシステムの変更や管理が出来る、ユーザーアカウントです。主にパッケージ(アプリ)の インストールや削除、GUIを使わずOSの設定を変更する際に使用します。スーパーユーザーになるには、「端末」を起動してコマンドを入力。
◻︎スーパーユーザーに変更
$ su パスワード: # |
記号が「#」に変わります。スーパーユーザーから抜けるには「ctrl+d」、または「exit」を入力。
※個人で使う場合は「su」だけで良いですが、複数人で使う場合は、ユーザー毎に権限を設定することも出来ます。権限のあるユーザーは「sudo」を使って、スーパーユーザーのコマンドを実行できるようになります。
ドライブの停止。
DVDドライブが付いたコンピュータでは、パッケージのインストール時にDVDメディアを要求されます。インターネット環境が整っている場合は不要なので、停止しておきます。
◻︎nanoエディタで開く
# nano /etc/apt/sources.list |
記号が「#」に変わります。スーパーユーザーから抜けるには「ctrl+d」、または「exit」を入力。
□sources.listの編集
#deb cdrom:[Debian GNU/Linux 12.9.0 _Bookworm_ - Official amd64 DVD Binary-1 with firmware 20250111-10:55]/ bookworm contrib main non-free-firmware |
#を付けてコメントアウト。
初期設定 : APT リポジトリを設定する 詳しくは、Server World参照。
自動ログイン。
OSを起動する度にパスワードを入力するのは面倒なので、自動ログインの設定しておくと便利です。設定パネルのユーザーから変更出来ます。コマンドを使うと、ログインまでの時間も変更可能です。
◎コマンドから変更。
◻︎nanoエディタで開く
# nano /etc/gdm3/daemon.conf |
◻︎daemon.confの編集
TimedLoginEnable = true TimedLogin = ユーザー名 TimedLoginDelay = 10 |
ユーザー名やログインまでの時間を設定。
追加設定。
日本語入力。
デスクトップ環境で変わりますが、日本語入力は「iBus」「uim」「xim」などが入っています。「uim」は使いやすいですが、言語バーが飛び出して表示されます。やっぱり人気の「fcitx5」でしょうか。好みで「機能拡張」も追加出来ます。
◻︎fcitx5のインストール
# apt install fcitx5-mozc |
入力メソッドから「fcitx5」を選択。※一度ログオフしておきます。
◎拡張機能
メニューバーにキーボードのアイコンが表示出来る機能拡張を追加します。導入しなくても文字の切り替えは出来ます。※原因は分かりませんが、Debian12ではアイコンが消えてしまうバグがあるようです。
◻︎拡張機能のインストール
# apt install gnome-shell-extension-kimpanel |
拡張機能に「Input Method Pamel」の項目が追加されるので、スイッチをオンにします。※表示されていない場合は、一度ログオフまたは、再起動してください。
画面のブランクやサスペンドの停止。
初期設定では、しばらく無操作が続くと自動でログオフされてしまいます。設定の省電力オプションで変更出来ます。Tweaksの全般にもサスペンドの項目があります。
Firefoxの日本語翻訳。
デフォルトのブラウザFirefox ESRでは、ページの日本語翻訳が出来ないので、拡張機能を追加します。種類は色々ありますが「TWP」がおすすめです。Chromeのように、ページ全体を自動で翻訳してくれます。
環境の切り替え。
デスクトップ環境の変更。
ディスプレイマネージャーが「gdm3」の場合は、ログイン画面でアカウントを選択すると、右下に歯車アイコンが現れます。デスクトップ環境のリストが表示されるので、選択してパスワードを入力。自動ログインの場合でも、切り替え時は手動でログインします。