Yahboom_RGB_Cooling_HAT。(冷却ファン)

2024-01-02ソフトウェア,ハードウェアRaspberry Pi

Raspberry Pi 4B/3B+/3Bで使用出来る冷却ファンです。

 

◻︎特徴
◎I2C OLEDのミニディスプレイ付き。
・温度/メモリー/CPU使用量/ハードディスク容量/Raspberry Pi 本体のIPアドレスをリアルタイムで表示します。

◎3つの高輝度RGBライト。
・色をプログラミングでコントロール。(温度で変化)

◎冷却ファンの速度コントロール。
・本体の温度でファンの速度を変える。(温度による自動制御)

◎GPIOピンの拡張。
・冷却ファンを使用してもいても、GPIOピンが使用出来ます。

 

◻︎動作環境
・ハードウェア/Raspberry Pi 4 Model B 8G。
・Raspberry PiImager/imager_1.6.1で作成した、Raspberry Pi full OS起動ディスク。
・RGB_Cooling_HATがインストールされた、Yahboom_imgから作成したOS起動ディスク。

 

取り付け。

RGB_Cooling_HATをGPIOピンに差し、金属棒を挟んでとRaspberry Pi 本体とネジで固定。RGB_Cooling_HATにミニディスプレイを取り付けます。

 

冷却ファン制御ソフトの導入。

冷却ファン制御ソフトの導入方法は、2通りあります。制御ソフトがインストール済みのOS起動ディスクを作るか、個別にインストールするかです。※Raspberry Pi OS full 32bitでの記録です。他のOSでは未検証。

※画像はGoogle Chrome(日本語翻訳)

制御ソフト導入済みの、新規OS起動ディスク作成。

YAHBOOM リポジトリ(ソフト置き場)

YAHBOOMのサイト、ダウンロードから「Yahboom_img」をMacやWindowsにダウンロードします。Raspberry PiImagerなどで、SDカードに書き込み、新規OS起動ディクスを作成します。※導入は簡単ですが、OSのバージョンが古くあまりおすすめ出来ません。

個別にインストール。

YAHBOOMのサイト「Zipをダウンロード」からGitHub移動します。別のコードで書かれたプログラムがの2種類あります。使用してるOSが32bitなら「Cプログラミング」、64bitなら「Pythonプログラミング」を導入します。

今回は32bitOS用の「Cプログラミング」の制御ソフトを導入します。フォルダ「3.C プログラミング」→「1.Using_of_RGB_Cooling_HAT」を開きます。2種類のテンプレートがあります。※64bitOS用は「RGB_Cooling_HAT.zip」1種類のみ。

◻︎テンプレートの違い
1.Temperature_control_switch_version
【温度制御スイッチバージョン】

本体が指定した温度を超えると、ファンが回転し全力で温度を下げます。指定した温度に下がるとファンが止まります。(冷えるのが速い)

2.Automatic_temperature_control_version
【自動温度制御バージョン】

本体が指定した温度を超えると、ファンが回転。温度に合わせてファンの回転数が変わります。指定した温度に下がるとファンが止まります。(ファンの音が静か)

今回は「2.Automatic_temperature_control_version」を導入します。フォルダ「2.Automatic_temperature_control_version」→「temp_control_1.zip」をダウンロード。ダウンロードしたzipファイルを /home/piに展開します。

◎I2Cの有効。

メニューの設定からRaspberry Piの設定を開き、インターフェイス→I2Cを有効にチェックを入れて「OK」を押します。

 

◎ファイルの展開とプログラム起動。

◻︎展開コマンド ※右クリックでzipを展開して、/home/pi にフォルダを移動してもOK。

$ unzip temp_control_1.zip

展開したフォルダに移動します。

$ cd /home/pi/temp_control_1

指定したファイルをコンパイルします。

$ gcc -o temp_control_1 temp_control_1.c ssd1306_i2c.c -lwiringPi

冷却ファン制御プログラムを起動します。

$ ./temp_control_1

ミニディスプレイ・RGBライトが点灯し、ファンが回転したら成功です。

 

◎プログラムの自動起動。

毎回手動で起動するのは手間なので「autostart」に登録して、電源起動時に自動起動させます。※展開したフォルダの場所が変更されていると、インストール出来ません。

展開したフォルダに移動します。

$ cd /home/pi/temp_control_1

リストを表示して「install_1.sh」があるか確認します。

$ ls

「install_1.sh」を実行します。

$ sudo sh install_1.sh

install ok!が出たらRaspberry Piを再起動します。

$ sudo reboot

※「autostart」は、/home/pi の隠しファイル「.config」の中にあります。

 

まとめ。

取り付けは簡単ですが、制御ソフトの導入が難しかったです。今回はテンプレート導入までですが、Githubのページに、RGBライトや制御ファンの調整方法が公開されています。一度プログラムが起動すると、RGBライトがゲーミングパソコンのようにギラギラと光り綺麗です。本体温度は50度前後を自動でキープ。多少負荷をかけても安心です。ファンなので無音ではないですが、静かな方だと思います。