ラズパイ用の冷却ファン。Yahboom_RGB_Cooling_HAT

2025-04-13ソフトウェア,ハードウェアRaspberry Pi

ラズパイ4B/3B+/3Bで使用出来る冷却ファンです。RGBライトが七色に光ります。※記事内容は作成時のものです。古くなっている場合があります。

 

◻︎特徴

◎I2C OLEDのミニディスプレイ付き。
・温度/メモリー/CPU使用量/ハードディスク容量/Raspberry Pi 本体のIPアドレスをリアルタイムで表示します。

◎3つの高輝度RGBライト。
・色をプログラミングでコントロール。(温度で変化)

◎冷却ファンの速度コントロール。
・本体の温度でファンの速度を変える。(温度による自動制御)

◎GPIOピンの拡張。
・冷却ファンを使用してもいても、GPIOピンが使用出来ます。

 

◻︎動作環境

ハードウェア/Raspberry Pi 4 Model B 8G。
OS/Raspberry Pi OS Buster(32bit)

 

取り付け

RGB_Cooling_HATをGPIOピンに差し、六角真鍮(しんちゅう)スペーサーを挟んで本体とネジで固定。ミニディスプレイを取り付けます。

 

制御ソフトの導入

導入方法は、2通りあります。制御ソフトがインストール済みのOS起動ディスクを作るか、後からプログラムを追加するかです。※Raspberry Pi OS full 32bitでの記録です。他のOSでは未検証。

※画像はGoogle Chrome(日本語翻訳)

 

新規インストールの場合。

制御ソフト導入済みの、OS起動ディスク作成します。YAHBOOMのサイトから「Yahboom_img」をダウンロードします。Raspberry Pi ImagerなどでSDカードに書き込みます。※導入は簡単ですが、OSのバージョンが古くあまりおすすめ出来ません。

YAHBOOM リポジトリ ソフト置き場。

 

プログラムを追加する場合。

YAHBOOMのサイト「Zipをダウンロード」からGitHub移動します。プログラムが2種類あります。OSが32bitなら「Cプログラミング」、64bitなら「Pythonプログラミング」を導入します。

YAHBOOM GitHub プログラム置き場。

 

Cプログラミングの追加。

今回は32bitOS用の「Cプログラミング」を導入します。フォルダ「3.C プログラミング」→「1.Using_of_RGB_Cooling_HAT」を開きます。テンプレートは2種類あるので、下記で確認してください。※64bitOS用は1種類のみ。

 

◻︎テンプレートの違い

1.Temperature_control_switch_version
【温度制御スイッチバージョン】

本体が指定した温度を超えると、ファンが回転し全力で温度を下げます。指定した温度に下がるとファンが止まります。(冷えるのが速い)

2.Automatic_temperature_control_version
【自動温度制御バージョン】

本体が指定した温度を超えると、ファンが回転。温度に合わせてファンの回転数が変わります。指定した温度に下がるとファンが止まります。(ファンの音が静か)

 

自動温度制御。

今回は「2.Automatic_temperature_control_version」を導入します。フォルダ「2.Automatic_temperature_control_version」→「temp_control_1.zip」をダウンロード。ダウンロードしたzipファイルを /home/piに展開します。

メニューの設定からRaspberry Piの設定を開き、インターフェイス→I2Cを有効にチェックを入れて「OK」を押します。

 

プログラムの起動。

◻︎展開コマンド

$ unzip temp_control_1.zip

展開したフォルダに移動します。

$ cd /home/pi/temp_control_1

※コマンドを使わず手動で、/home/pi にフォルダを移動してもOK。

 

指定したファイルをコンパイルします。

$ gcc -o temp_control_1 temp_control_1.c ssd1306_i2c.c -lwiringPi

冷却ファン制御プログラムを起動します。

$ ./temp_control_1

ミニディスプレイ・RGBライトが点灯し、ファンが回転したら成功です。

 

自動起動の登録。

毎回手動で起動するのは手間なので「autostart」に登録して、電源起動時に自動起動させます。※展開したフォルダの場所が変更されていると、インストール出来ません。

 

展開したフォルダに移動します。

$ cd /home/pi/temp_control_1

リストを表示して「install_1.sh」があるか確認します。

$ ls

「install_1.sh」を実行します。

$ sudo sh install_1.sh

install ok!が出たらRaspberry Piを再起動します。

$ sudo reboot

※「autostart」は、/home/pi の隠しファイル「.config」の中にあります。

 

まとめ

取り付けは簡単ですが、制御ソフトの導入が難しかったです。今回はテンプレートの導入までですが、RGBライトやファンの調整方法もGithubに公開されています。プログラムが起動すると、RGBライトがゲーミングパソコンのようにギラギラと光り綺麗です。本体温度は50度前後を自動でキープ。ミニモニターで詳細も表示してくれます。ファンなので無音ではないですが、静かな方だと思います。