公式Pi 7インチ タッチスクリーンディスプレイとRaspberry Pi 4B用ケース。

2024-01-02ソフトウェア,ハードウェアRaspberry Pi

Raspberry Pi 4Bで使える公式タッチディスプレイとケースです。

 

◻︎公式タッチディスプレイの特徴
◎スクリーン。
・7インチTFT/800×480(WVGA)/視野角(垂直:水平) 140:120度/60fps/DPI(15ピン)
・電源入力/USB microB/DPI(15ピン)/ピンヘッダー(5V、GND)
・電源出力/USB A/I2C ピンヘッダー
・寸法:重量/194×110×20mm:280g

◎タッチパネル。
・投影型静電容量方式/10ポイントタッチ

◻︎動作環境
・ハードウェア/Raspberry Pi 4 Model B 8G。

 

購入サイト。

Raspberry Pi Shop
ラズベリーパイの正規代理店です。公式ディスプレイ、ケースなどが適正価格で購入出来ます。
・Raspberry Pi 7 Touchscreen Display[型番899-7466]/7,645円(税込)
・Pi 7 Display ケース 黒 Pi4 [ASM-1900147-21]/2,200円(税込)

AliExpress
AliExpressのJunRoc Storeです。
海外サイトですが、ディスプレイとケースがセットで購入出来ます。/9,909円(税込)15%OFF

※2021年4月現在のものです。在庫状況によりリンク先や価格が変動します。

 

取り付け。

本体をディスプレイに取り付けます。ディスプレイの電源は2本のジャンパー線で本体から供給します。ケースはフルカバータイプなので、DSIケーブルやジャンパー線は、押し込んでケース内に収める。裏蓋だけ外せるので多少放熱出来ますが、安定して使うには、冷却ファンやヒートシンクが別途必要。※画像には冷却ファンが付いています。

◻︎参考サイト ジャンパー線の取り付け位置
Raspberry Pi 7インチ タッチ・スクリーン ディスプレイ 接続・取り付け方法

 

ディスプレイの設定。

Raspberry Pi OSで、電源起動後のディスプレイ設定をします。※他のOSでは設定方法が異なります。

タッチディスプレイの設定。

Raspberry Pi 4Bでは、映像出力が3箇所あります(DSI、HDMI-1、HDMI-2)。まずは、タッチディスプレイ(DSI)だけを使う場合の設定です。

◎設定ファイルを編集。
OS起動時に読み込む設定ファイル「config.txt」を開きます。

$ sudo nano /boot/config.txt

 

◎ディスプレイの回転。
初期設定では、画面の向きが逆になっていて使いにくので、180度反転します。次回OS起動時から、反転したまま起動するように設定します。「config.txt」に下記コードを追加します。

lcd_rotate=2

 

◎解像度を指定。
初期設定では、ディスプレイの解像度が指定されていません。タッチ操作がずれたり、ウィンドウが画面からはみ出しています。指定したディスプレイ解像度で起動するように設定します。

hdmi_cvt=800 480 60 6
hdmi_group=2
hdmi_mode=87
hdmi_drive=2

保存「Ctrl+S」 終了「Ctrl+X」 yを押してEnterキー。

 

マルチディスプレイの設定。

タッチディスプレイの設定後、HDMI-1の出力解像度もタッチディスプレイと同じになっています。HDMI-1を別の解像度で出力出来ように設定します。

◎HDMI出力設定。
HDMI-1の出力設定。hdmi_groupとhdmi_modeの後に「:0」を追加。「config.txt」に下記コードを追加します。

hdmi_group:0=2
hdmi_mode:0=28

 

HDMI-2は、hdmi_groupとhdmi_modeの後に「:1」を追加。※HDMI-2を使わない時は、コードを追加しない。

hdmi_group:1=2
hdmi_mode:1=28

hdmi_modeの番号は、RaspberryPiで定義されている表示モードの指定番号です。解像度や周波数はOS起動後に変更出来るので、あまり気にしなくても良い。

◻︎参考トピック
config.txtのビデオオプション

 

その他設定と注意点。

◎画面解像度と向き。
設定から「Screen Configuration(画面構成)」を開きます。「Configure(設定)」「Screens(画面)」から、ディスプレイに合わせてHDMI-1の解像度を変更します。タッチディスプレイ(DSI)は「config.txt」で指定した通りの解像度と周波数で固定されています。設定を変更したら、緑色のレ点アイコンを押して確定します。

画面の向きもここで変更出来ます。(縦画面表示など)マウス操作では問題ないですが、タッチ操作は出来ません。縦画面でタッチ操作するには、別のコード入力が必要。

□参考トピック
公式7タッチスクリーン、回転タッチ

 

 

◎注意点
マルチディスプレイで出力した後に、タッチディスプレイのみで起動すると、ウィンドウが見えずに操作不能になりました。タッチディスプレイのみで起動する場合「Screen Configuration」からHDMI-1の枠をドラッグして、DSI-1に重ねて保存しておきます。

 

まとめ。

快適に使うには、少し難しい設定が必要ですが、一度設定すれば問題なく使えます。任天堂スイッチぐらいの大きさで、指で画面を押しやすい。指で画面は押しやすいですが、Raspberry Pi OSがタッチ操作用に作られていないので、スマートフォンのようにな操作は出来ません。

◻︎持ち運びする場合
・3.5インチや4インチだと市販のケースはあるが、画像が小さすぎて指で操作は困難。
・5インチだとディスプレイサイズは良いが、市販のフルカバーケースがない。
市販のフルカバーケースもあり、タッチ操作もしやすい7インチディスプレイが、持ち運び用に最適なサイズかも知れません。