カラー表示出来る電子ペーパータブレット。BOOX Nova3 Color

2023-12-27ハードウェア電子ペーパー

手頃な大きさの7.8インチディスプレイ。カラー表示が出来る電子ペーパータブレットを使ってみました。

◻︎電子ペーパーとは
電気信号で画面表示を書き換え、電気信号が無くても画面表示を残し続ける事が出来るディスプレイです。紙というより、高解像度の砂鉄のお絵描きボードようなものです。

 

◻︎BOOX Nova3 Colorの特徴
◎4096色のカラー表示
2022年現在、カラー表示出来る数少ない電子ペーパータブレット。

◎Android10搭載
Google play ストアが使用可能。(DRMをサポート)

◎静電容量方式によるタッチ操作と筆圧検知
タッチ操作はもちろん、ワコムペンを使って絵や文字を書く事が出来る。

◎反射式ディスプレイ
バックライト不要なので、低消費電力。
視野角が広く、周りが明るい方が見やすい。

◎5GBクラウドストレージ
Onyxアカウントで、無料の5GBクラウドストレージを使用出来る。

◎ファームウェアアップデート
製品の発売日から3年以上、無料のファームウェアアップデートを受けることが出来る。

◻︎動作環境
ハードウェア/BOOX Nova3 Color。

BOOX.com 本家のBOOXストアサイト。

SKT株式会社 BOOXの国内取り扱いサイト。

 

本体の詳細。

◻︎製品サイズ、重さ
本体サイズ:197.3×137×7.7mm/重量:265g
◻︎製品仕様
型番:B08YV1MWDJ/パネルの種類:E Ink Kaleido™ Plus(4096色)/液晶サイズ:7.8インチ/解像度:468×624(100dpi カラー)、1404×1872(300dpi 白黒)
タッチ:ワコムデジタイザータッチスタイラス(4096レベル筆圧検知)+静電容量方式
CPU:クアルコム8コア (Cortex-A72+Cortex-A55)
メモリ:3GB LPDDR4Xメモリ
ROM:32GB(eMMC)
ネットワーク:Wi-Fi(2.4GHz+5GHz)+ BT 5.0
ライト:フロントライト(寒色)
OS:Android 10(DRMサポート)
◻︎音声入出力
マイク、スピーカー付き/USB Type-Cイヤフォンジャック
◻︎拡張端子
Type-C(OTGサポート)
◻︎電池容量
3150mAh(Polymer Li-on)
◻︎付属品(SKTNESHOP以外で購入した場合)
ワコムタッチペン/USB-C ケーブル/スクリーン保護フィルム/クイックスタートガイド/保証書

 

起動時の設定。

初回起動時、日本語を選択して本体を日本語表示にします。使ってみて分かりにくかったものを紹介します。

Google play ストアの導入。

BOOXアプリストアが入っており、アプリは揃っていますが、日本語入力が出来るアプリがないので、Google play ストアをインストールします。※スクリーンショットの色は、BOOX上で表示される色とは異なります。

左側のタブからアプリ→右上の3本線メニューから「アプリ」を選びます。(ファームウェア3.2)
①GSF IDを登録します。
②Google Playを有効化するをオンにします。
③Google設定に自分のGoogleアカウントを入力します。
④本体を再起動してしばらく待つ。

※アプリの設定で「戻る」ボタンを「ホーム」に変更しておくと、スマホのように使えます。「戻る」はナビボールの中にもあります。「ホーム」ボタン長押しで、バックライトのオンオフ切り替えが出来ます。

アプリにPlayストアが追加されます(20分ほどで使用可能になりました)。使用可能になったら、Playストアから「Microsoft SwiftKey」や「Gboard」をインストールします。また標準のNeoBrowserではうまく表示出来ないサイトもあるので、軽量ブラウザの「Kiwi Browser」などを入れておくと良いです。※GSF ID登録完了に、時間がかかる場合があるようです。

マニュアルの日本語化。

SKTNESHOP以外で購入すると、日本語マニュアルがないので、英語版のPDFマニュアルを翻訳します。

◎本体で翻訳
①左側のタブ「設定」→「ユーザーマニュアル」から、英語版のマニュアルをダウンロード。
②左側のタブ「書庫」→にpdfファイルが入っているので開きます。
③画面を横向きにします。
④手書きツールバーの設定に翻訳アイコンが入っているので追加し、翻訳します。
※手書きツールバーが見当たらない場合、画面中央の上部を2回タップすると、設定メニューが表示されます。
とても便利な機能ですが、1日に翻訳出来る文字数に、制限があるようです。何回も見たいページは、スクショしておくと良いです。

 

◎PCを使って翻訳
翻訳方法はいくつかありますが、なるべくレイアウトを崩さず翻訳します。Google翻訳では、ファイルサイズを10MB以下にする必要があるので、pdfを分割します。

①BOOX.comから英語版マニュアルをダウンロードします。
②Google Chromeで、ダウンロードしたpdfファイルを開きます。
③印刷から送信先をPDF保存、ページをカスタムにしてページを指定して保存します。

④グーグル翻訳のドキュメントから、分割保存したPDFを選び、翻訳ダウンロードします。
⑤残りのページも同じように作成します。

 

まとめ。

画面の表示方法が液晶と違うので最初は戸惑いましたが、慣れると面白くなってきました。Androidアプリは普通に動き、動画も再生出来ますが、電子ペーパーディスプレイの特性上画面の更新が遅いので、動的な表示には向いていません。またカラーでは解像度が低い。液晶タブレットのように使いたい人には、オススメ出来ません。※Chromecastで液晶画面にキャストすれば、フルカラーで表示されます。

◻︎オススメポイント
明るいところで見やすい。バックライトをオフすれば画面が光らないので、漫画や小説が読みやすい。タッチペンの書きごごちがとても良い。デジタルノートにしたり、絵の下書きに使える。

◻︎気になるところ
本体のメモリーや保存容量が少ない。外部メモリーはFAT32フォーマットで32GBまで。※フォーマットアプリで32GB以上も使えるようです(未検証)。画面を切り替えると、前の画面の残像が残るのでこまめにリフレッシュ操作が必要。