iPod VideoにROCKboxをインストール。
iPod Video(5.5th)に多機能ファームウェアのROCKbox(ロックボックス)ver3.15を導入。
◻︎特徴の一部
・純正ファームウェアとROCKboxを切り替えて使用可能。
・純正ファームウェアにはない音声コーディックを再生。
・豊富な専用ゲーム、GB、GBC、Chip8、ZX Spectrumなどのエミュレータ。
・iPodをPCのマウスや、メディアコントローラーに使用可能。
◻︎動作環境
・ハードウェア/iPod Video(5.5th)、Windows10、IntelMac(BigSur)
・データ通信ケーブル
・iTunes 12.6.5(Windows)
導入準備。
改造されたiPodは、インストール出来ない場合があります。※ROCKboxの導入は自己責任です。
ROCKboxのダウンロード。
RockboxUtility-v1.4.1 自動インストーラーのダウンロード。
Windows用の「RockboxUtility-1.4.1.zip」をダウンロードします。※Mac用のユーティリティは、対応してるOSのバージョンが古いです。MacでもBOOTCAMPなどを使い、Windows環境で導入した方が良いと思います。
日本語フォントダウンロード。
LCフォント14 ROCKboxで使える日本語フォント。
ROCKboxで日本語が表示出来るように、フォントをダウンロードしておきます。オリジナルフォントの作り方も上記サイトで解説されているので、参考になります。
iPodのバックアップ。
iPodを初期化するので、データが全て消えます。大事な音楽や画像データなど、WindowsやMacに保存しておきます。
ROCKboxの導入。
WindowsのiTunesで復元。
iPodをFAT32形式でフォーマットするため、WindowsのiTunesで復元します。復元が完了すると、iPodがボリュームに認識されるので、プロパティから「ファイルシステム」を確認しておきます。
ROCKboxインストール。
RockboxUtilityを起動して、デバイスを選択。Themes(テーマ)は後から追加するので、チェック無しでOK。インストールが完了したら、Ejectを押してiPodを一旦外しておきます。iPodを再起動したらROCKboxが起動します。
日本語フォントの導入。
ROCKboxのインストールが出来たら、あとはMacでも管理可能です。PCとiPodを接続します。接続したiPodのフォルダを開き、隠しファイルを表示します。
◻︎隠しファイル表示
Windows/メニュ→表示→隠しファイルにチェック。
Mac/コマンド⌘+shift+.(表示・非表示)
◎フォントのコピー。
「.rockbox」→「fonts」の中に、「LC14-iso10646-1.fnt」を入れます。
◎フォントの選択。
PCとの接続を解除し、ROCKboxを起動します。
日本語対応フォントを必ず先に選びます。
Settings→Theme Settings→Fontから「LC14-iso10646-1.fnt」を選びます。 |
Settings→General Settings→Language→japaneseを選ぶとメニューが日本語になります。
※日本語フォントを選ばなかった場合、メニューが文字化けします。iPodの隠しファイル「.rockbox」中の「config.cfg」をテキストエディタで開きます。下記のように書き換えて保存し、ROOKboxを起動するとメニューが日本語表示に戻ります。
font: /.rockbox/fonts/LC14-iso10646-1.fnt lang: /.rockbox/langs/japanese.lng |
テーマの入れ方。
Themes for iPod Video テーマのダウンロード。
小さい文字を使っているテーマは、日本語では文字がつぶれて読めません。また、背景画像などうまく読み込めないテーマもありました。ダウンロードしたテーマは、アルファベットの書体が指定されています。テーマ毎に日本語フォントに変更が必要です。今回は「iVideo」を導入します。
ダウンロードした「iVideo_v1.2.zip」を解凍すると、隠しファイル「.rockbox」が出来ます。
「.rockbox」の中身を、ipodの「.rockbox」へそれぞれコピーします。
日本語フォントを指定。
◻︎フォント指定の記入が多いファイル。(テーマによって異なる)
日本語の曲名で、テーマの文字化けがある場合、下記ファイル内の「.fnt」を日本語フォントに変更します。※文字の大きさを変えたい場合、大きさの違うフォントを用意する必要があります。
・themes中の「.cfg」
・wps中の「.wgs」「.sbs」「.fms」
◎iVideo_v1.2の場合。
◻︎themes→iVideo.cfg
font: /.rockbox/fonts/24 iLike.fntを
font: /.rockbox/fonts/LC14-iso10646-1.fnt |
◻︎wps→iVideo.fms、iVideo.sbs、iVideo.wps
%Fl(2,18 iLike.fnt)を
%Fl(2,LC14-iso10646-1.fnt) |
まとめ。
古いファームウェアですが、今でも更新されているようです。日本語を表示にするには少し手間がかかりますが、ROOKboxのインストールは簡単です。音楽や動画などのデータファイルを、iTunesを使わずに手動で管理出来るようになります。WindowsやMacなど、違うPCからもデータが追加出来るので便利です。