FAN SHIM。(冷却ファン)

2024-01-02ソフトウェア,ハードウェアRaspberry Pi

Raspberry Pi 4B/3B+/3A+で使用出来る冷却ファンです。7インチのディスプレイケース内に収めるため、小型のファンを取り付けました。

 

◻︎特徴
◎小型で省スペース。
・冷却ファンを付けたまま、ケースに収まる。

◎RGB LEDライト付。
・通常時は緑、Raspberry Piの温度が高くなると赤に点灯。

◎冷却ファンの自動制御。
・Raspberry Piの温度でファンスイッチがオンオフします。

◎GPIOピンの拡張。
・冷却ファンを使用してもいても、GPIOピンが使用出来ます。(モニターの電源供給可)

 

◻︎動作環境
・ハードウェア/Raspberry Pi 4 Model B 8G。
・Raspberry Pi OS full(32bit)
・Ubuntu Desktop(64bit) 20.04.2 LTS/21.04
・Ubuntu mate Desktop(32bit) 20.04.2 LTS/20.10

 

取り付け。

ネジの向きに注意して、ファンと基盤を固定します。基盤裏からネジを通し、ナット→ファン→ナット。ファンの向きはパッケージ写真参考。電源ケーブルを差し込み、GPIOピンに差し込みます。

 

下記トピックのGPIOピン番号を参考に、ディスプレイ電源をジャンパー線で接続します。ピン番号④に赤⑥に黒を繋げます。赤を②にすると電源が不安定になりました。

□参考トピック GPIOピン番号
GPIO

 

冷却ファン制御ソフトの導入。

2021年8月確認。Raspberry Pi OSの設定に公式ケースファンの設定項目が追加されています。この設定を有効にすると、FanSHIMソフトウェアを入れなくてもFanSHIMを制御出来ました。

◎Raspberry Pi OSの設定。
Fanを有効にします。Fan GPIOを「18」にするとFanSHIMが動きます。Fan Temperatureはそのままで良いと思います。

◻︎参考サイト 製品情報
Raspberry Pi4ケースファン

 

FanSHIMの制御ソフトはRaspberry Pi OS full(32bit)に対応しています。Ubuntu系のOSでは、制御ソフトは動きません(ファンが止まらず回転したまま)。

※アダプタと電源ケーブルが別売のもので、ファン制御が出来ない電源ケーブルがありました。

 

◎FanSHIMソフトウェアのインストール。

FanSHIM Pythonライブラリダウンロード。

$ git clone https://github.com/pimoroni/fanshim-python

展開したフォルダに移動します。

$ cd fanshim-python

制御ソフトを起動します。

$ sudo ./install.sh

ミニディスプレイ、RGBライトが点灯しファンが回り始めたら成功です。

◻︎参考サイト ファンSHIM入門
PIMORONIチュートリアル

 

まとめ。

ファンが回転中は少しうるさいですが、ケースに収まりGPIOピンがフリーになる小型ファンは、他にはないと思います。Ubuntu系で使えないのは残念ですが、Raspberry Pi OSでは快適に動作しました。(64bitは未検証) 公式7インチディスプレイケースにもしっかり収まり、蓋をしたままでも安定して使用出来ました。