ラズパイに外部ドライブを繋げて、CDやDVDを再生。

2025-04-13ソフトウェアRaspberry Pi

ラズパイ4、5に外部ドライブを繋げて、CDやDVDを再生しました。X11はもちろん、Waylandでも同じ手順で動作確認。

 

◻︎導入、動作環境

ハードウェア/Raspberry Pi 4 Model B 8G、Pi 5
OS/Raspberry Pi OS(X11、Wayland)
その他/DVDスーパーマルチドライブ

 

更新履歴
2025-4-13/古い内容を更新しました。

 

DVDドライブの準備

PCの内蔵型ドライブ。

※画像は2013製造のDVDスーパーマルチドライブ。【SATA to USBケーブル】USB2.0 【電源】5V/12V 2A

使わなくなったノートPCや、デスクトップPCの内蔵型ドライブを取り出し、ケーブルを繋げて使用します。SATA to USBケーブルは、DVDドライブに対応していない物もあるので注意が必要。DVDの再生が目的でPCの内蔵型ドライブを購入する必要は無いですが、SATA to USBケーブルはHDD等にも使えるので、1本持っていると便利です。ラズパイで使う場合、電源付きの変換ケーブルが必要。

 

外付けドライブ。

※画像はBLENCK製のDVDスーパーマルチドライブ。【USBケーブル】USB3.0 【電源】mini USB Type-B

価格の安くなった外付けドライブ。USB3.0対応で転送速度も早く、省スペースで音も静か。CDやDVDは使う機会も減りましたが、持ち運びも出来るので1台あると便利かも知れません。Pi OSで使う場合、電源付きのドライブが必要。

 

必要なソフトウェア

VLC media player。

音楽や動画を再生出来る、マルチメディアプレイヤー。ラズパイOSでは標準でインストールされているので、追加で導入する必要はありません(Lite版除く)。DVDはリージョンフリーで再生可能。※優秀なプレイヤーですが、小さい解像度やマルチモニターでの使用時は、プレイヤーのレイアウトが大きく崩れます。

 

CDの場合。

◎ejects CDsand operates CD-Changers under Linux

こちらも標準でインストールされているので、追加で導入する必要はありません(Lite版除く)。

◻︎導入されているか確認

メニュー→設定→Add/Remove Software→「ejecrts」で検索。チェックが入って入ればインストール済み。

 

DVDの場合。

VLCでは、大人の事情で市販のDVDが再生出来ないようになっています。「libdvd」パッケージを追加して再生可能にします。

◻︎パッケージの追加。

$ sudo apt install libdvd-pkg
$ sudo dpkg-reconfigure libdvd-pkg

 

いくつかポップアップが出てきますが、そのまま進めていきます。

 

◻︎必要の無いアプリの消去。

$ sudo apt autoremove

 

DVDが再生出来ない場合。

「libdvd」パッケージを追加するだけでDVD再生が出来るはずですが、古いバージョンのRaspberry Pi OSやVLCメディアプレイヤーではうまく再生出来ませんでした(原因不明)。再生出来なかった場合、原因を探るよりOSを入れ直した方が早いかも知れません。

 

再生

CD再生。

初回起動時にネットワークアクセスポリシーを決めます(右画像)。メタデータのネットワークアクセスを許可にチェックを入れると、CDの情報を自動で読み込みます。ドライブを接続してCDを挿入すると、ポップアップが開くのでキャンセルします(左画像)。※自動起動だとCDがうまく読み込めないので、手動でディスクを選びます。

 

VLCメディアプレイヤーを起動します。メディア→ディスクを開く→ディスクタブ。ディスクの選択からオーディオCDにチェックを入れ、再生を押します。

 

DVD再生。

DVDの場合もCDと同じ起動方法です。ディスクの選択からDVDにチェックを入れ、再生を押します。※画像にはモザイクを入れてあります。

 

まとめ

初めは何度やっても再生出来ず、ドライブやメディアの不良も疑いましたが、Pi OSを入れ直したところ、すんなり再生出来ました。動画配信サービスに慣れていると、メディアの読み込み音にはびっくりしますが、ラズパイでもCDやDVDが再生出来るのは面白いところです。今回使用したPCの内蔵型ドライブと外付けドライブは、Pi OS以外にもWindowsやMac OSでも動作しました。