Noctua 静音 ファン。5V 40×40×10mm(冷却ファン)

2023-12-28ハードウェアRaspberry Pi

優れた静粛性、卓越した性能、徹底的な品質にこだわった、Noctua(ノクチュア)の冷却ファンです。Evicivディスプレイ標準の12Vファンがドライヤー並にうるさいので、静音ファンに変更します。Raspberry Pi に接続して制御するため、5Vファンにしました。※Raspberry Pi 無しでディスプレイを使う場合は、12Vファン(2pin)が必要。

Raspberry Pi をPWM制御するには、4pinタイプのファンが必要です。
Noctua NF-A4x10 5V PWM アマゾン商品サイト。※PWM制御が出来る、3pinタイプもあるようです。

今回はPWM制御が出来ない、3pinタイプのファンを紹介しています。
Noctua NF-A4X10-5V アマゾン商品サイト。

 

◻︎特徴
◎個性的なカラー。
高性能と言われても、やっぱり扱いにくい茶色。

◎充実した付属品。
豪華なパッケージ、延長・拡張ケーブル、6年間保証など。

◎凄そうなブランド力。
よくわからない技術ですが、静音冷却・品質など国際的に高く評価されているようです。

◎納得の高性能。
他の同等製品と比べても、低電力で静音冷却性能、耐久度も高いです。

◻︎動作環境
・ハードウェア/Raspberry Pi 4 Model B 8G、EVICIV RPi 10インチ Display
・Raspberry Pi OS full(32bit)

 

本体の詳細。

◻︎サイズ
40x40x10 mm
◻︎本体仕様
電圧5V/コネクター:3ピン/ベアリング:SSO2/羽根形状:フローアクセラレーション チャンネル搭載Aシリーズ/フレーム技術:AAO (Advanced Acoustic Optimisation)/最大電源入力0,25W/最大電源電流0,05A/MTBF(平均製品寿命)>150.000h
◻︎回転速度と風量
4500RPM(+/- 10%)/風量8,2m³/h
◻︎ノイズレベル
17,9dB(A)
◻︎付属品
3:2ピンアダプター/OmniJoinアダプターセット/30cm拡張ケーブル/4x防振ゴム/4xファン取り付けネジ/保証:6年間

 

取り付け。

配線の順番が違うため、3pinのままではRaspberry PiのGPIOピンに挿せない。付属品の3:2ピンアダプターを使って、3pinを2pinにします。(電源のみ)

 

ケース内の熱を外に逃がします。写真と同じ向きで取り付けすると良いです。
ファンの穴は大きいが裏蓋のネジ穴は小さいため、付属品のネジは使えませんでした。

 

既製品の2.4×10mmのネジで、ギリギリ固定出来ました。
10mmより長めのネジにして、ワッシャーを付けた方が良いかも知れません。

 

GPIOピンの4番(赤)6番(黒)にコネクターを挿します。本体の電源オンオフで、ファンが起動するようになります。

◻︎参考トピック
GPIOピン番号

ファン変更結果。(常時起動)

ファンを交換しただけで、劇的に静かになりました。ファンの回転数や風量も十分で、ケース内の熱をしっかり排出しています。冷却性能も良さそうです。5時間ほど連続で動画を再生してみましたが、快適に動作しています。日中は生活音も大きく、ファンの動作音はそれほど気になりません。

しかし夜になると周りも静かになるせいか、ファンの動作音が耳に付きます。Raspberry Piの起動中はファンの電源も切れないので、困ります。机など硬いところに置くと、動作音がさらに大きくなります。(マットなどを挟むと、振動音は小さくなりました)

 

ファン制御の検討。

ファンが常時起動だと、動作音が気になるので、制御出来ないか検討。

ピン配列変換ケーブルを、Raspberry PiのGPIOピンに挿してみます。蓋を閉めようと思ったら、ピン配列変換ケーブルが引っ掛かり蓋が閉まりません。PWM制御の付いた4pinタイプを買い直そうと思いましたが、使えそうにありません。

手持ちのFan SHIMに、PWM制御が出来る基盤が付いていました。ファンだけ差し替えれば動きそうです。Noctuaに付属のOmniJoinアダプターセットを使い、繋ぎ直します。

 

ファンケーブルの改造。

※ファンの改造は自己責任です。

Fan SHIMに付いているミニファンの電源ケーブルを切って、スコッチロックで配線を繋ぎ直します。ピン配列変換ケーブルのオス側を切断し、ミニファンに繋げば、元のミニファンも使用可能です。

 

Fan SHIMのミニファンを外し、各種ケーブルを繋ぎます。ファン側は電源ケーブルだけなので、他のファンでも使用出来そうです。(5Vファン)

 

FAN SHIMの基盤は平たいので、問題なく蓋が閉まります。

 

ファンの制御ソフト。

Fan SHIMの制御ソフトでも動きそうですが、Raspberry Pi OS標準の機能で使用。

◎Raspberry Pi OSの設定。

◻︎Fan
有効にします。
◻︎Fan GPIO
「18」にするとFanSHIMが動きます。
◻︎Fan Temperature
温度を入力します。

入力した温度を基準に、ファンが自動で回転します。本体温度が下がると、ファンが自動で停止します。

 

まとめ。

Fan SHIMの基盤を使って、ファンの制御が出来ました。動画再生やゲームなど、Raspberry Piに負荷がかかるとファンが回転します。ネット検索やOSでの軽作業時など、負荷が少ない時はファンが停止します。もともと静かなファンですが、夜もより静かで快適になりました。

豪華なパッケージ、付属品が多い、値段が高いなど、問題も多いNoctuaファン。一番の問題は、我が道を行く茶色。挑戦的で面白いけど、とってもダサい!原色や柄ものなど、カラフルなファンがあっても良いですね。