ラズパイ4で音声通話。3種類のサウンドカードとアプリで検証。

2023-12-24モノRaspberry Pi

Raspberry Pi 4B(ラズパイ4)を使って、1対1の音声通話をしました。 ※Pi OS(Buster)と Lineage OS(Android)を使用。Bluetoothヘッドセットは使えませんでした。

 

◻︎音声通話に使ったアプリ。
◎Gmail。
Gmailアプリに組み込まれた、チャットとスペース。音声・チャット・ビデオ通話が可能。

◎Skype。
Microsoftアカウントで使えるコミュニケーションサービス。音声・チャット・ビデオ通話が可能。

◎SkyPhone。
登録不要で使える、音声・ビデオ通話が可能(iOSとAndroidのみ)。

 

◻︎動作環境
ハードウェア/Raspberry Pi 4 Model B 8G
OS/Lineage OS 18.1 -20220512(Android11)、Raspberry Pi OS(Buster)
アプリ/Gmail、Skype、SkyPhone
その他/USBサウンドカード(マイク入力端子)3.5mm、マイク3.5mm

 

◎Pi OS(Buster)
ChromiumからSkypeWeb版を使って簡単に音声通話出来ました。

◎Lineage OS(Android) Androidの通話アプリが使用可能。USBサウンドカードにマイクとイヤホンを挿すだけで通話が出来るようになります。※ラズパイ3以上、HDMIモニターが必要。

 

 

更新履歴
2023-4-2/Pi OS(Buster)での音声通話を追加しました。

 

使用したマイクとサウンドカード。

今回使用したマイクとUSBサウンドカード(マイク入力端子)3.5mmを紹介します。4極タイプはマイク付きのイヤホンも使えますが、通話時のノイズが大きくなりました。※マイクは別に用意した方が良い。

画像はOTGケーブルで延長していますが、本体に直挿しで使用出来ます。

 

マイク。

コンデンサーマイク(HS-MC06BK) 3.5mm アマゾンストア。

クリップ付きでタッチノイズもなく、低価格のマイク付きイヤホンよりも音は良い。接続コードがやたら長く見た目はスマートでは無いが、室内での通話に問題ない。

 

サウンドカード。

Sound Blaster Play! 3 アマゾンストア。

マイク入力端子と、ヘッドホン入力端子(3極・4極)対応のオーディオインターフェース。音楽再生や通話音質はとても良い。Androidの仕様のせいか、最大音量が小さい。※24bit/96kHzのハイレゾ再生には専用アプリが必要(WindowsとMacのみ)。

◻︎その他必要なもの/ボリュームブースターアプリ(Android)

 

DD ddHiFi TC35B アマゾンストア。

ヘッドセット入力端子(4極)対応のDAC(デジタルアナログコンバーター)。32bit/384kHzのハイレゾ高音質再生。サイズも小さく、飛び抜けて音質が良いが価格も高い。アプリが無くても音が大きいので、ヘッドホンで使う場合は音量注意。ラズパイに接続するには、type-Aの変換プラグも必要。

◻︎その他必要なもの/オーディオ変換ケーブル(4極オス to 3極メス×2)3.5mm/USB type-A to type-C

 

7.1チャンネルUSB外部サウンドカード アマゾンストア。

マイク入力端子と、ヘッドホン入力端子(3極)対応のサウンドカード。低音が無くなり、中高音が強調され音質が変わってしまう。価格は安くボタンスイッチで音量調整やマイクとスピーカーをオンオフ出来るのは魅力。Androidの仕様のせいか、最大音量が小さい。※7.1チャネルの効果は不明。

◻︎その他必要なもの/ボリュームブースターアプリ(Android)

 

まとめ。

USBサウンドカードは、3種類の中で価格や音質のバランスが良かった「Sound Blaster Play! 3」を使用。無線wifiを使って1対1の通話をしました。※ノイズや音質は相手の環境にも影響されます。

Pi OS(Buster)。

◎Skype Web版。

ChromiumとSkype Web版を使用。コマンドを打つ必要も無く「Sound Blaster Play! 3」を通して、マイクやイヤホンを繋げるだけで認識できました。音量が足りない場合は、Chromiumの拡張機能でアプリも追加可能。

Microsoftアカウントが必要ですが、無駄なアプリを入れる必要もなく、ブラウザから簡単に通話が出来きました。音質は音がこもります。スカイプの仕様でしょうか。動作は安定しており、カメラがあればビデオ通話も出来そうです。※未検証。

 

Lineage OS(Android)。

◎Gmail。

迷走を続けるGoogleの通話サービスですが、iOSとAndroidのGmailアプリから、1対1の通話が出来るようになりました。1つのアカウントで複数のデバイスと共有可能。※パソコンからはビデオ会議とチャットのみ。

通話中はアプリが操作不能になり、相手が話すたびにノイズが入りました。個人向けのアカウントでは、ノイズキャンセリング機能はないようです。※iOSからでも同じ現象を確認。

 

◎Skype。

Microsoftアカウントが必要になるので、アプリ導入に抵抗があるが、1対1の通話からグループ通話までとても使いやすい。1つのアカウントで複数のデバイスと共有可能。

通話中もアプリが操作が出来ましたが、お風呂に入って話してるような音質でした(音がこもる)。ノイズキャンセリング機能あり。

 

◎SkyPhone。

アプリを起動して取得した番号を使って相手と通話するアプリ。アカウント登録の必要もないのでお手軽だが、グールプ通話は出来ない。※ビデオ通話が出来るようになりました。

通話中はアプリが操作出来なくなる事があります。音質はノイズもなく高音質で、今回試したアプリの中で1番良かったです。ノイズキャンセリング機能あり。

 

サウンドカードやアプリで、大きく音質が変わる事が分かりました。Lineage OS(Android)では不安定な動作もありましたが、Pi OS(Buster)では思ったより快適な通話が出来ました。