ラズパイにBookworm(ブックワーム)を導入。

ラズパイ4、5に64bit版「Bookworm」を導入しました。現在は「Bullseye」がレガシーです。
◻︎導入、動作環境
ハードウェア/Raspberry Pi 4 Model B 8G、Pi5
OS/Raspberry Pi OS Bookworm desktop(64bit)※Bookwormの32bit版もあります。
更新履歴
2025-3-22/古くなった内容を更新しました。
導入準備
公式のアプリを使って、起動メディアを作ります。日本語にも対応しているので簡単です。OSは、Raspberry Pi OS(64bit)からBookwormのdesktopを選びます。
Raspberry Pi Imager ラズベリーパイ公式サイト。
◎Choose Browser
Bookwormではインストールチュートリアルで「Choose Browser」が追加されています。メインで使うブラウザを、ChromiumまたはFirefoxにするかを選択出来ます。使わない方のブラウザをアンインストールする場合は、チェック項目にレ点を入れます。※「Wayland」では、Firefoxがおすすめ。
Waylandの場合
R7年3月現在、「Wayland」が改善され使いやすくなっています。ラズパイ4のSDカードでは、動作は重いですが、SSDを使用すると快適になります。タッチ操作の右クリック、画面とタッチの回転、タッチキーボードでの日本語入力も標準で搭載。ウィンドウもタスクバーの上に置けるので、小さなモニターでも使いやすくなりました。そろそろ「Wayland」に移行しても良さそうです。
X11の場合
動作も軽量、使いなれた「X11」もまだまだ現役で使えます。
システムの切り替え。
◎設定ツール
$ sudo raspi-config |
Advanced Options → Wayland→「X11」を選択して、設定を終了し再起動します。※「Wayland」に戻す場合も同じ手順です。
日本語入力。
◎fcitx5
$ sudo apt install fcitx5-mozc $ im-config -n fcitx5 |
「X11」では、Chromiumで問題なく日本語入力が出来ます。
- れっつ〜リナックス! - 参考サイト。
仮想キーボード。
X11では、仮想キーボードの「onboard」が動作します。※Waylandでは動作しません。
◻︎「onboard」の導入方法。
X11の問題点
R4年12月現在の動作状況です。※R7年3月現在、「Wayland」への移行ですべて解決。
ウィンドウがメニューの下に入る。
恥ずかしがり屋のウィンドウは「Bookworm」になってもタスクバーの下に入ってしまう。設定項目が見当たらないので仕様でしょうか。タスクバーを下に置くことで解決。
タッチ操作で右クリック出来ない。
「Bullseye」64bitで動いた方法も試しましたが、動作しません。※「Wayland」への移行推奨。
画面ブランクからの復帰。
特定の解像度で、画面ブランクから復帰出来ない。→スクリーンセーバー導入で解決!?
$ sudo apt install xscreensaver |
まとめ
「Wayland」を快適に動かすには、SSDの導入やPi 5への買い替えがおすすめです。32bitの「Buster」以来、細かい問題が解決し安定したOSになったのではないかと思います。Chromiumで日本語が入力出来ない問題は残りますが、Firefoxで解決。リモートディスプレイはVNCも使えるようですが、Pi Connectが推奨になっています。※未検証。
FAN SHIM。
FAN SHIMは、標準のPiの設定で制御出来ます。※Pi 5用のファンは自動制御のため、設定不要です。