ラズパイにBookworm(ブックワーム)を導入。

2025-04-13ソフトウェアRaspberry Pi

ラズパイ4、5に64bit版「Bookworm」を導入しました。現在は「Bullseye」がレガシーです。

 

◻︎導入、動作環境

ハードウェア/Raspberry Pi 4 Model B 8G、Pi5
OS/Raspberry Pi OS Bookworm desktop(64bit)※Bookwormの32bit版もあります。

 

更新履歴
2025-3-22/古くなった内容を更新しました。

 

導入準備

公式のアプリを使って、起動メディアを作ります。日本語にも対応しているので簡単です。OSは、Raspberry Pi OS(64bit)からBookwormのdesktopを選びます。

Raspberry Pi Imager ラズベリーパイ公式サイト。

 

◎Choose Browser

Bookwormではインストールチュートリアルで「Choose Browser」が追加されています。メインで使うブラウザを、ChromiumまたはFirefoxにするかを選択出来ます。使わない方のブラウザをアンインストールする場合は、チェック項目にレ点を入れます。※「Wayland」では、Firefoxがおすすめ。

 

Waylandの場合

R7年3月現在、「Wayland」が改善され使いやすくなっています。ラズパイ4のSDカードでは、動作は重いですが、SSDを使用すると快適になります。タッチ操作の右クリック、画面とタッチの回転、タッチキーボードでの日本語入力も標準で搭載。ウィンドウもタスクバーの上に置けるので、小さなモニターでも使いやすくなりました。そろそろ「Wayland」に移行しても良さそうです。

 

X11の場合

動作も軽量、使いなれた「X11」もまだまだ現役で使えます。

 

システムの切り替え。

◎設定ツール

$ sudo raspi-config

Advanced Options → Wayland→「X11」を選択して、設定を終了し再起動します。※「Wayland」に戻す場合も同じ手順です。

 

日本語入力。

◎fcitx5

$ sudo apt install fcitx5-mozc
$ im-config -n fcitx5

「X11」では、Chromiumで問題なく日本語入力が出来ます。

- れっつ〜リナックス! - 参考サイト。

 

仮想キーボード。

X11では、仮想キーボードの「onboard」が動作します。※Waylandでは動作しません。

◻︎「onboard」の導入方法。

 

 

X11の問題点

R4年12月現在の動作状況です。※R7年3月現在、「Wayland」への移行ですべて解決。

 

ウィンドウがメニューの下に入る。

恥ずかしがり屋のウィンドウは「Bookworm」になってもタスクバーの下に入ってしまう。設定項目が見当たらないので仕様でしょうか。タスクバーを下に置くことで解決。

 

タッチ操作で右クリック出来ない。

「Bullseye」64bitで動いた方法も試しましたが、動作しません。※「Wayland」への移行推奨。

 

画面ブランクからの復帰。

特定の解像度で、画面ブランクから復帰出来ない。→スクリーンセーバー導入で解決!?

$ sudo apt install xscreensaver

 

まとめ

「Wayland」を快適に動かすには、SSDの導入やPi 5への買い替えがおすすめです。32bitの「Buster」以来、細かい問題が解決し安定したOSになったのではないかと思います。Chromiumで日本語が入力出来ない問題は残りますが、Firefoxで解決。リモートディスプレイはVNCも使えるようですが、Pi Connectが推奨になっています。※未検証。

 

FAN SHIM。

FAN SHIMは、標準のPiの設定で制御出来ます。※Pi 5用のファンは自動制御のため、設定不要です。