ZeroTierを使って、ラズパイを遠隔操作。VPN接続

ZeroTierのVPN(Virtual Private Network)を使って、デバイスを同士を直接接続。ルータやデバイスの複雑な設定をしなくても、ファイルの共有やリモート操作が簡単に出来るようになります。※記事内容は作成時のものです。古くなっている場合があります。
◻︎VPN接続で出来ること
・クラウドサービスを使わなくても、外出先から自宅のデバイスにデータを転送。
・自宅パソコンの音楽や動画ファイルを、外出先から再生。
・自宅パソコンのゲームを、外出先から遠隔操作。
※自宅パソコンを起動しておく必要があります。
◻︎導入、動作環境
ハードウェア/Raspberry Pi 4 Model B 8G
OS/Raspberry Pi OS
その他/Mac、Windows、Linux、iOS、Android
ZeroTier
アカウント作成。
公式サイトから「ネットワークを構築する」を押します。
zerotier.com 公式サイト。
メールアドレスとパスワードを入力して、アカウントを作成。ログインします。
16桁のネットワークIDが自動で作成されます。サブネットが仮想ルータのIPアドレスになります。ネットワークIDの英数字を押すと管理ページに移動します。ネットワークの名前も変更出来ます。
インストール。
zerotier.com/download/ アプリダウンロードページ。
◻︎ZeroTierのインストール。
$ curl -s https://install.zerotier.com | sudo bash |
起動とID確認。
Linuxでは、ZeroTierアプリにGUIがないのでコマンド操作になります。
◎アプリの起動
一度起動すると、再起動しても自動起動します。
$ sudo service zerotier-one start |
Raspberry PiのノードIDを確認します。(10桁の数字)
$ sudo zerotier-cli info |
例)200 info 89e92ceee5 1.2.4 ONLINE
※「89e92ceee5」がノードIDになります。
作成したネットワークに接続します。(メモした16桁のネットワークID 英数字)
$ sudo zerotier-cli join (16桁のネットワークID) |
例)sudo zerotier-cli join 0000000000000000
◎アプリの停止
$ sudo service zerotier-one stop |
その他コマンドリストを確認。
$ sudo zerotier-cli help |
ネットワークの編集
WEBサイトから、手動でネットワークに参加したり、編集も可能です。マイネットワークから、16桁のIDを押して管理ページに移動します。
my.zerotier.com マイネットワークページ。
ターミナルから取得した10桁のノードIDを入力して参加するボタンを押します。
しばらくするとメンバーにノードIDが追加され、マネージドIPが割り当てられます。名前/説明のところに、追加したデバイスの機種名を入れておきます。
①の仮想ルータアドレスを②に入力。
メンバーに追加した機種のマネージドIPアドレスを③に入力。
④Submitを押して追加します。
一度登録しておけば、オンラインになったデバイス同士でVPN接続が出来るようになります。
まとめ
有料プランもありますが、個人で使うなら無料プランで十分です。外出先のデバイスから、自宅でファイル共有をするように、SMBやAFPでMacやWindowsにファイルを転送出来ました。Steam LinkやMoonlightでリモート接続してゲームや動画も再生出来ました。