Raspberry Pi OS 初期設定。(後編)

2024-01-02ソフトウェアRaspberry Pi

Raspberry Pi OS 32bit fullでの初期設定(後編)です。

2021年4月現在「Raspberry Pi 4 Model B 8G」Raspberry PiImagerを使ってOSを導入した場合の記録です(それ以前の機種は動作未確認)。※公式以外のツールで作成したOS起動ディスクや古いOSでは、最新版にアップデートしても動画が再生されなかったり、Bluetoothオーディオだけが使えない問題がありました。うまく動作しない場合、新しく公式Raspberry PiImagerでOS起動ディスクを作り直すと良いかも知れません。

 

◻︎導入、動作環境
・ハードウェア/Raspberry Pi 4 Model B 8G。
・Raspberry Pi OS full(32bit)Buster、Bullseye
・HDMIでモニター接続。
・ネットワーク環境有り。
・キーボードとマウス有線、無線接続。
・スピーカー有線、無線接続。

 

更新履歴
2021-12-29/WEBサービス、DRMの再生状況。(Widevine)

 

外部接続。

Bluetooth機器接続。

Raspberry Pi 4B 8Gでは、Bluetooth 5.0(Bluetooth Low Energy)対応しています。キーボードやマウス、スピーカーを接続するには、Bluetooth USBアダプタが別途必要。

2021年8月、Bluetooth USBアダプタが無くても接続出来ました(LowEnergy含む)。※内蔵Bluetoothでの音楽再生は、とてもノイズが多いです。HDMIやステレオ端子、外部Bluetooth送信機で出力した方がノイズは少ないです。

◻︎今回使用したBluetooth USBアダプタ
・エレコム Bluetooth USBアダプタVer4.0 LowEnergy対応(LBT-UAN05C2)
・TP-Link Bluetooth USBアダプタVer4.0(UB4A)

手持ちのBluetooth機器を接続してみました。OS標準のBluetooth「デバイスを追加」から、Bluetooth機器を追加します。一度接続(ペアリング)すれば、再起動後も自動で接続されます。(スピーカーは出力選択時)

◎キーボードやマウス。
・EC Technology Bluetooth キーボード
・iBUFFALO(BSMBB21S) マウス
・LOGI PEBBLE M350(LowEnergy)マウス

◎スピーカー。
・3COINS ワイヤレスイヤホン
・JBL GO(LowEnergy?不明)
・Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II

◻︎TP-Link Bluetooth USBアダプタVer4.0
「LOGI PEBBLE M350(LowEnergy)マウス」、「JBL GOスピーカー」が接続出来ない。

◻︎エレコム Bluetooth USBアダプタVer4.0 LowEnergy対応
全ての機器が接続出来ました。LowEnergy機器を接続するには、LowEnergy対応のBluetooth USBアダプタが必要です。

 

オーディオ出力。

3.5mmステレオ端子・HDMI・Bluetoothスピーカー。
右上のスピーカーアイコンから、出力の切り替えが出来ます。動画や音楽を8時間ほど連続再生しました。

◻︎Bluetoothスピーカー接続
多少本体が熱くなってもノイズも少なく再生出来ました。

◻︎3.5mmステレオ端子(アナログ)
本体が熱くなるとノイズが多く入りました。冷却ファンを付けると、ノイズも少なくなり快適になりました。(本体温度50度前後)またwifiルータの近くは、ノイズの影響が大きいようです。動画や音楽再生で使う場合、冷却ファン・ヒートシンクを付けた方が良さそうです。

◻︎HDMI
モニターに付いているスピーカーから、普通に音が出ました。

 

WEBサービス。

動画や音楽再生サービス。

AbemaTV・TVer・Youtubeは、標準のブラウザ「Chromium」で再生出来ました。「Chromium」ではDRM(デジタル著作権管理)コンテンツのサポートは未対応です。DRMに対応したChromium (Media Edition)を導入して、Amazonプライム・ビデオやSpotifyなどを再生します。

Chromium (Media Edition)では、DRMコンテンツが再生出来なくなりました。Widevineを使って、標準のChromium で再生出来るようになりました。

◎Widevine

$ sudo apt update
$ sudo apt full-upgrade
$ sudo apt install libwidevinecdm0

参考サイト
LINUX UPRISING
ラズパイダ

 

◎Chromium (Media Edition)

$ curl -fsSL https://pi.vpetkov.net -o ventz-media-pi
$ sh ventz-media-pi

導入が完了すると、メニューのインターネットにChromium (Media Edition)が追加されます。特に意識することなくメニュバーのWeb BrowserからAmazonプライム・ビデオやSpotifyが再生出来ました。2021年4月現在、Chromium (Media Edition)を導入してもHuluは再生出来ません。

 

まとめ。

難しいコマンドを入力することもなく、初期設定が出来たと思います。動画や音楽を再生したり、ネットサーフィンも出来るので、サブパソコンとしても十分使えそうです。